カメリア児童思春期臨床研究会のご紹介です。
一緒に研究を行っている長崎県大村市にある医療法人カメリア大村共立病院の精神科認定看護師の山内賢司さんも講師を務める第47期(2024年度上半期)のプログラムが開催されています。このプログラムは、子どもに関わる仕事に就かれている方を対象としています。長崎県内の方、隣県の方でご興味がある方は、是非ご参加ください。
看護師のあなたにおくる
“こどものメンタルヘルス&家族支援”
3つの“KOKOROs”を支えます
カメリア児童思春期臨床研究会のご紹介です。
一緒に研究を行っている長崎県大村市にある医療法人カメリア大村共立病院の精神科認定看護師の山内賢司さんも講師を務める第47期(2024年度上半期)のプログラムが開催されています。このプログラムは、子どもに関わる仕事に就かれている方を対象としています。長崎県内の方、隣県の方でご興味がある方は、是非ご参加ください。
本日は、こどもの日ですね。こどもの日は、1948(昭和23)年の「国民の祝日に関する法律」の制定当初に定められた計9日の「国民の祝日」の一つで、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」日のようです(内閣府)。私にも、こどもがいますが、本当に「こどもの幸福」を第一に願うばかりです。また、私も、母からみれば息子の一人。母の日だけではなく、こどもの日にも、母には感謝したいと思います。
さて、本題に入り、「最近、思うこと」なんですが・・・
前回のブログで、2名の精神科認定看護師さんと話をしたとお伝えしましたが、その中で、そろそろ後進の育成をしていかないといけない年齢になってきたという話題になりました。私も含めて3名は、まだまだ引退する年ではありませんが、人を育ているためには時間がかかるため、今から後進の育成を考えていかないといけないと話し合いました。
精神科認定看護師は、専門領域がなくなったため、以前に比べて児童精神科看護について重点的に勉強したいという人が減ってきた印象とのことでした。児童精神科看護は、一般的な大人の精神科看護とはかなり異なるため、専門的な視点が必要になってきます。児童精神科を希望する新人は、どこの病院でも多いと聞いていますが、それをずっと専門にやっていく看護師は少ない印象です。非常に残念なことです。院内・院外でも、児童精神科看護を継続的にしっかり学ぶ看護師が少しでも増えてほしいです。そのために、私たちができることは、児童精神科看護の魅力を看護師や学生に伝えること、そして、看護を見える化し、児童精神科看護の確立をしていくことだと思っています。ただ、これには私たちの力では難しく皆さんのご協力が必要だと考えております。
また、児童精神科看護に関する教育者/研究者について、最近は少しずつ増えているという印象がありますが、まだまだ少ない現状ではないでしょうか。一個人で活動することも大切だと思いますが、私自身はみんなで力を合わせて、児童精神科看護を盛り上げることも重要だと思っています。それについて、今後、何かできないか模索中です。また、家族支援に関する活動や研究にご興味がある看護師や教員の方がいらっしゃいましたら、ご連絡ください。みんなでいろんなことを考えていけたら嬉しいです。
昨日、当サイトのメンバーでもある精神科認定看護師2名と、最近の児童精神科看護の現状と今後の活動・研究について話し合いました。オンラインでしたが、久しぶりに旧友に会った感じで、とても充実した時間でした。本当にお二人に感謝です。
最近(少し前からありましたが)、入院児の低年齢化がさらに進み、病院によっては、新たなプログラムを積極的に採用し実施したりしているとのことでした。また、入院患児が、以前に比べて静かになった傾向もあるとも話していました。入院児が、その時の背景によって変化しているようですが、家族支援の重要性は変わらないようです。というより、重要性は増しているとのことでした。このような臨床現場の話は、臨床を離れた私にとってとてて有益なものになりました。やはり臨床の話は、ワクワクします。
今後の研究の方向性についても話し合いました。基本的には、昨年度中止となった科研費の内容をさらにパワーアップして、研究を継続を行っていこうと確認し合いました。そのためには、研究費が必要不可欠なので、本年度の科研費に申請をしようと考えております。個人、集団研修にも利用できる、有意義で楽しく学べる教材を作成していきたいと思います。皆様にもご協力をいただくこともあるかと思いますが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
なお、活動については、引き続き、こどものメンタルヘルスや家族支援に関するテーマの研修依頼、原稿依頼、研究依頼をお受けしていおりますので、お気軽にお問い合わせください。
今後とも、こどもや家族、そして、看護師さんの3つの“KOKOROs”を支えていきたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
このたび、当サイトの運営者は、2024年4月1日付けで、栃木県大田原市にある国際医療福祉大学保健医療学部看護学科の精神看護学領域の准教授に着任いたしました。新任地におきましても、こどものメンタルヘルスと家族支援に関する活動や研究に精進して参ります所存でございますので、今後とも、何卒よろしくお願いいたします。
この度の能登での震災において、被害に合われた皆様には心よりお見舞い申し上げます。皆様の安息な日々が1日でも早く戻りますようお祈りしております。
余震も続き、不安な日々をお過ごしのことと思います。特にこどもたちは、大人とは異なり、言葉で適切に自分自身のことを表現をすることができません。そのため、周囲の大人の関わりがとても大切になってきます。そこで、2つのポイントをご紹介します。
1.「安心感」を与えてください
こどもに寄り添い、こどもの言動に目や耳を傾けてください。そして、こどもには、安心できる言葉をかけてあげてください。それだけで、安心感が得られると思います。
2.できるだけ”いつも”の生活に戻してあげてください。
震災によって、通常の日常生活にはすぐには戻れないかもしれません。ただ、環境的に難しいかもしれませんが、生活習慣や生活リズムをできるだけ、“いつも”と同じように過ごせるようにすると、こどもは安心します。こどもにとっての”いつも”の生活、特に「遊び」や「友人との関わり」ができる環境を整備することもとても大切になってきます。こどもは、決して小さな大人ではありません。大人の手伝い、または代わりをしようとするかもしれませんが、“いつも”のように過ごせるように配慮をお願いします。
あとは、ご家族も、こどもと同様に、強い不安や傷つき体験をすることも少なくありません。震災直後は、気持ちが高まっているため、強い精神的負担を感じないことも多くあります。ご家族自身のメンタルヘルスにも注意をしてみてください。自分自身を責めたり、夫婦関係や親子関係がギクシャクする時は、精神的な負担がかかっていることも考えられます。その時は、勇気を出して、専門機関に相談してみてください。
最後に、こどものメンタルヘルスに関する情報を掲載しましたので、ご家族をはじめ、こども支援に携わる方に、ご参考にしていただけたら幸いです。
① 東日本大震災後に、宮城県/宮城県子ども総合センターが発行した「子どもの心のケアに関するリーフレット」
② 日本児童青年精神医学会が作成した「災害下における子どものこころのケアの手引きとリーフレレット」
引き続き、こどものメンタルヘルスと家族支援に携わる看護師のために、少しでも皆様の心の支えとなりお力になりますよう、本年も情報を届け活動をして参りたいと思っております。
2024年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
今回は、11月17日発売の書籍を紹介します。元国府台病院の児童精神科医が執筆した本です。そうそうたるメンバーが執筆されています。岩垂先生が編著者で、小平雅基先生、渡部京太先生、そして、齊藤万比古先生。発売前なので、まだ読んでいませんが、期待値は大です。
金剛出版のHP(https://www.kongoshuppan.co.jp/book/b636235.html)からの抜粋です。
本書は,わが国の児童精神科医療に関わる関係者に向けて,臨床における現場感覚を生き生きと感じ取ってもらうことと,児童精神科臨床の現状と問題点や課題を提示することを,主な目的として企画した。
第1部では,齊藤万比古医師と岩垂喜貴医師による,『児童精神科入院治療の実際―子どもの心を守り,癒やし,育むために』(金剛出版)刊行記念として開催されたトークイベントが収載されている。児童精神科入院治療の草創期から始まり,入院治療の魅力,チームの連携,スタッフの燃え尽き防止策など,教科書的な知識ではなく,臨床実践に基づいた入院論・治療論が語られる。
第2部では,児童精神科という同じ臨床の場を持ちながらも,それぞれ異なるアプローチで臨床に携わってきた経験豊富な4人の医師が,児童精神科医療の実際や児童精神科における治療,東日本大震災・コロナ禍を経験し,ウクライナ戦争下における,これからの児童精神科臨床についてラウンドテーブルトーク形式で大いに語りあう。
児童精神科医として模索し,実践してきた臨床の道のりから生み出された,さまざまな知恵や示唆は,実際の臨床に携わる多くの関係者にとって指針となり,明日への臨床の活力を与えてくれるだろう。
この内容の紹介を読んだだけでわくわくしてきますね。私たちも看護師バージョンを書いたら面白いかもしれませんね。
皆さんに、学会のご案内です。
今年は、来週の11月14日(火)~16日(木)の3日間、青森県弘前市で開催されます。今年のテーマは、「子どものこころの発達と未来への展望」です。この学会は、研究発表だけではなく教育講演が充実しており、とても勉強になります。ご案内が遅くなりましたが、ご興味のある方は、是非参加してみてはいかがでしょうか。当日、行けない方もオンデマンド配信で参加できるようです。
私自身、約3年間青森に住んでおりましたが、この時期は、大間のまぐろをはじめ美味しい食べ物、日本酒など最高な季節です。是非、こちらも楽しんでみては。
日本精神保健看護学会主催の「思春期のメンタルヘルス」に関する講演のご案内です。計4回にわたる講演になります。学会員だけではなく、ZOOMでどなたでも参加可能です。ご興味のある方は、是非、参加してみてはいかがでしょうか。ちなみに、参加費は無料です。
第1回〈2023年12月16日(土)13-14時〉「思春期に必要なメンタルヘルスリテラシー教育」
第2回〈2024年2月3日(土)13-14時〉「思春期におけるネット・ゲーム依存の特徴と対応について」
第3回〈2024年5月18日(土)10-11時〉「摂食障害について」
第4回〈2024年7月6日(土)10-11時〉「小中学校におけるSOS出し方教育」
なお、日程や内容等に変更がある場合もあるため、詳しくは、日本精神保健看護学会のHPをご確認ください。
実施しておりました科研「児童精神科病棟における家族支援のためのICT機器を用いたデジタル看護教材の開発」につきまして、9月21日付で、一時的に中止させていただくこととなりました。
私事ではございますが、9月20日で所属しておりました上智大学の任期満了に伴い退職したことにより、科研費を執行できなくなりました。そのため、本課題の継続ができなくなりました。皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、深くお詫び申し上げます。
デジタル教材の制作につきましては、どうにか継続できないか検討しております。皆様の方で、何かご助言等がございましたら、お教えください。
教材制作に関する研究は、一時中止となりましたが、児童精神科看護の”伝道師”としての活動は引き続き行っていきたいと考えております。臨床でのご相談や研究等のご相談など、お気軽にご連絡いただけたら幸いです。
今後も、3つの”KOKOROs”を支えていけるように活動をしてまいりたいと考えております。引き続き、どうぞよろしくお願い申し上げます。
私の研究活動の取り組みが、上智大学のSDGs関連サイトに掲載されました。
私たちのこどものメンタルヘルスと家族支援に関する取り組みは、SDGs目標3『すべての人に健康と福祉を』の取り組みの事例として紹介されています。
作成した家族支援ガイドラインや本サイトについても掲載されています。
『SDGs』という言葉はよく聞きますが、多くの先生方も、SDGsを意識して様々な取り組みをしてるんですね。私たちも、SDGsにどんどん貢献していきたいと思います。
先日、ある病院の児童思春期精神科病棟に見学に行ってきました。立ち上げて2年目で、スタッフの方のお話を聞いてきました。
そこで、思ったことは、専門病棟というハード面は大分整備されてきましたが、スタッフなどのソフト面が追いつかないことでした。お邪魔した病棟でも、いつも試行錯誤しながら支援をしているとのことでした。
私が児精病棟に異動したときは、児童精神科に特化した病棟は、全国に20前後でした。その後、国公立の病院を中心に増えていき、ここ5年くらいで児精病棟を立ち上げている私立病院も比較的多くみられてきました。現在は、病棟が倍以上に増えて、大分整備されてきた印象です。
ですが、スタッフ不足と教育の問題があります。大人の精神科病棟とは異なり、児精病棟は、児精に特化した支援方法もあるため、大人の病棟から異動してきたスタッフでも戸惑うことが多くあります。実際、私もそうでした。このような現況から、早急に、教育システムの構築や教育ツールの開発が必要だと改めて実感しました。できあるだけ早く、臨床現場にに貢献ができるデジタル教材を制作していきたいと強い思いました。
そのためにも、皆さんのお力が必要です。制作・研究に、ご協力をお願いいたします。
先日お知らせしました7月1日こころの日に開催された、精神科認定看護師である山内賢司さん(大村共立病院)の講演会の様子が、長崎新聞に掲載されました。
「スマホ・ゲーム依存についてみんなで考えよう!」のテーマで行われ、現在、社会的にも非常に関心が高く、講演会は盛況に終わったようです。
山内さんも含めた私たちのチームでは、こどものメンタルヘルスに関する講演会・研修を行っておりますので、ご依頼をお待ちしております。
6月28日に、科研費(基盤研究C 23K10014)の『児童精神科病棟における家族支援のためのICT機器を用いたデジタル看護教材の開発』の第1回会議(キックオフミーティング)を開催しました。
家族支援ガイドラインの作成チームに加え、新たなメンバーが加わり、新体制で取り組みます。ようやく対面での会議ができ、研究の概要を説明し、役割分担等を話し合いました。デジタル教材についても様々な意見がでて、どのような教材になるか今からワクワクしています。※ついつい意見交換が熱くなり、会議風景の写真を撮ることを忘れてしまいました…
制作メンバーを若干名募集しています。少しでもご興味がある方は、まずはご連絡を!
キックオフミーティング後、場所を変えて親睦会を行い、児童精神科看護について熱く語り合っていました。児童精神科看護の歴史、こどもや家族に関わる際の“寄り添う”と”抱える”の違いとは?など、それぞれ考えを語っていました。会議後もなかなか深い話をしていました。皆さんは、その違いをどう考えますか?
こころの日の特別講演会のご案内です。
日時:2023年7月1日(土)13:30~
場所:長崎県大村市
テーマ:スマホ・ゲーム依存についてみんなで考えよう!
講師:山内 賢司 先生(大村共立病院 精神科認定看護師)
山内先生は、私たちが作成した家族支援ガイドラインの執筆者の一人です。こどものメンタルヘルスと家族支援についての専門家です。お近くの方は、是非ご参加ください。
詳しくは、こちらをご覧ください。
先日、3年生の学部生に「メンタルヘルスケア」の授業で、発達障害について講義をしました。そこで、毎年、児童精神科医療についても紹介することにしています。
私が看護教員になった動機の一つに、看護学生に児童精神科を紹介し、一人でも多くの学生に児童精神科看護に興味をもってらうことです。いろいろな場面で児童精神科看護について学生に語っています。
嬉しいことに、年々、児童精神科医療に興味をもってくれ、研究室を訪ねてくれる学生は増えています。今年度も、児童精神科病棟にインターンに行った学生がいましたが、これからももっともっと児童精神科看護の魅力を伝えていきたいと思います。
今後も、児童精神科看護の〝伝道師”として活動していきたいと思います。
先日、大学院の授業で、周産期メンタルヘルスについて講義をしました。妊娠中に10~15%の割合でうつ病を発症をしています。産後うつ病も同程度みられます。臨床にいたときも、妊婦さんや褥婦さんが入院していたことを思い出しました。
最近、精神科においても、周産期メンタルヘルスやボンディング障害について話題になっていますね。産科・小児科だけではなく、精神科だからこそできることもあります。その支援の中で、看護師に何ができるのかについて今後検討しないといけないですね。
と院生と話をしていました。
まだまだ、家族支援という点では、たくさんやることがありますね。頑張らねば!!
ブログは、堅苦しくなく気軽な内容にしたいと思います。
ただ、私は筆まめな方ではないので、あまり更新しない可能性もありますが、私自身も気軽にブログを書いていきたいと思います。
本サイトの問い合わせに関して、できるだけ迅速なレスポンスを心がけたいと思っています。